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グレイトヴォヤージュで学び、この春から大学生になる皆さん
 

 日本の大学入試が変わりつつある。有名私立を筆頭に、国立大の一部でも「AO・推薦」による入学者を増やす動きが加速している。確かな学力に加え、多様な資質が求められる中、受験生にとっての予備校選びは、人生を左右する重要な選択になることは間違いない。そして闘いの舞台を支える予備校もまた、少子化という淘汰の荒波の中、生き残りを懸けた勝負の時を迎えている。那覇市泉崎にある「グレイトヴォヤージュ」は開校6年目を迎える大学受験予備校だ。同校はこうした時代の変化とニーズをいち早く捉え、独自の理論で新しい予備校のカタチを提案している。「予備校から沖縄の教育を変える」と語る代表の大岩光昭氏(44)にグレイトヴォヤージュの取り組みを聞いた。

■大学受験予備校の講師にカリスマラーメン店の店長?

―グレイトヴォヤージュの新たな講師に、とあるラーメン店店長が加わっていますが、大学受験とラーメン店、一体どんな関係があるのですか?

大岩 これまでにも東大の哲学教授・梶谷真司さんなど魅力ある人物を特別講師に招いて、生徒たちとの出会いの場を提供してきました。今回もその一環で、ボストンを中心に関西や台湾で「Yume Wo Katare」という名前のラーメン店を展開する西岡津世志さんを「夢」担当講師に招きました。

keyword【西岡津世志 にしおか・つよし】
 1979年、滋賀県出身。元お笑い芸人。2002年から元ラーメン二郎神谷(現ラーメン富士丸)にて修業、06年に京都で「ラーメン荘夢を語れ」創業。関西を中心にグループを拡大し12年、世界有数のエリート学生が集まるボストンにて「yume wo katare」開業。大盛りラーメンを食べた後、夢を語るというコンセプトが国内外問わず学生たちに受け、人気店になる。2030年までに世界195カ国に「夢を語れる空間の提供」を広げることを目標に掲げ活動を続けている。

ラーメン店「夢を語れ」店長の西岡津世志さん(前列中央)を招いての特別授業が行われた=那覇市泉崎、グレイトヴォヤージュ

大岩 生徒にとって、西岡さんたちのように自分の夢を追求する大人と対話する機会はとても大事だと思います。僕ら予備校は受験生の大事な1年を預かります。浪人生ともなれば朝から晩まで過ごす生活の場所が予備校と言ってもいい。もちろん彼らを合格させるのは僕らの最大のミッションですが、受験勉強という狭義の学びを超えて、いろんな人の考えや生き方に触れ、大学を出た後、社会で生きていく事、働く意味をそれぞれがイメージし成長してほしいという思いで、こうした特別授業を開設しています。

 今の社会は価値観が多様化する一方で、自分と似通った人間関係のみの交流に閉じこもる傾向も強くなっていると思います。それが進むと、自分と違う他者に対する想像力が欠けた社会になってしまいます。たとえば経済的な理由で予備校に通えない子どもたちも少なくない。そうした「違い」を想像して、意識して、大学に入っても、大人になっても、常に心に留めて生きていってほしいと思います。そうすることで、自分の行動が変わり、社会が変わっていくと思うんです。

「予備校から沖縄の教育を変える」と語る大岩光昭代表

■「良い」の循環で沖縄を変える、その真意とは?

―ウェブサイトでは「18歳の選挙権」についても、触れていますね。

大岩 子供たちは政治的な体験と日常を結びつけて考える機会もないまま、選挙権を与えられているのではないかと思う時があります。しかしその権利を手にしているならば、有効に使ってほしい。日々新聞などで報道されている情報以外にも、もっと身近なことから政治を考えることもできます。結局、政治は人と人。予備校の中にも高校生、浪人生、講師までいろんな世代の人たちがいて、共同で成り立つ社会があるわけですが、うまくいくようさまざまな調整が必要になります。それこそが政治で、その調整力を一人一人が持っており、その力を手放してしまうと、自分にとっても社会にとっても悲惨な結果になるということを伝えたい。世の中の成り立ちを知ることも「学び」の本来の在り方だと考えています。

 だからグレイトヴォヤージュは、本来やらなきゃいけない学びの場を提供する予備校として、一定の知識は身に付けさせた上で、今と未来を「選ぶ」という行為が大人になる一歩、大人の役割であることも教えたい。

 僕らは合格させればそれで終わり、とは思っていません。予備校卒業後も彼らの人生に関わっていきたいし、さまざまな人々との関わりの中で社会は成り立っており、自分もそこで生きていく一員としてのイメージ、社会への関心を持ってほしいと考えています。そういうことを生徒と一緒に考える機会を提供し、「良い」行動が生まれる、「良い」思いが社会に循環するような取り組みを目指しています。

皆が特別な存在という意味での「特待生」。それがグレイトヴォヤージュの理念だ。

■生徒は皆が特別な存在という意味での「特待生」

大岩 これまでに大手予備校では難関大学への「合格率」を掲げ、それを実績として「集客」につなげる実態もありました。僕が予備校講師として長く携わる中で、これは「正しくない」という思いがあり、グレイトヴォヤージュを立ちあげるきっかけになりました。合格率を上げるには成績上位者を集め、授業料をほぼタダに近い形で「特待生」として入塾させるケースもあるようです。経営上、その穴埋めは、普通の一般の子どもの受講料を上げることにつながるのですが、その分、この子たちを手厚くサポートしているかとえいば、そうじゃない実態を見てきました。派手な実績を出すために「優秀な人材」を「特待生」に投下する、これって「正しくない」ですよ。僕から見れば、特待生に選ばれるような子は放っておいても勝手にいい成績を出します。むしろ手厚く見なければいけないのは、その層でない、料金を高く頂いている生徒たちの方です。しかも受講料は年々、上がっていく傾向にあります。

 これは全国的な流れですが、それを沖縄でもやっていいのか? 僕は明らかに正しくないと思っています。この子たちを一人一人、手厚くサポートすれば、ちゃんと合格していきます。僕はみんなが特別な存在という意味での「特待生」だと思っています。

―受講料金を設定する上でも、こうした「理念」が反映されている?

大岩 本来、人は「良いもの」を求める存在です。「良い」から需要が生まれる、そっちの方に向かうことを目指したい。沖縄の予備校は大きく二つの形態に分かれています。一つは「自学自習型・自立支援型」予備校、もう一つは「総合サポート型」予備校。経営的、効率的には自学自習型の方が安上がりなのですが、僕らは優秀な講師陣を豊富にそろえ、トータルで一人一人を見ていく方針を取っています。受講料も一律平等に過卒生なら50万円台と、九州エリアの大手校と比較しても30~50万円程度低く設定しています。それでも沖縄の所得水準を考えれば、決して安いとは思いません。じゃあその分、サービスが薄いのではと思われるかも知れませんが、どこに出しても恥ずかしくない質と量を兼ね備えた講師陣をそろえた予備校であると自負しています。学ぶ側からはもちろん、働く側から見ても、良い環境でありたい。そこで料金を設定しています。

 また本校を卒業した多くの子どもたちがグレイトヴォヤージュのチューター(個人指導教員)として今、生徒一人一人の課題に向き合い、対応しています。彼らがチューターとして僕らに協力してくれることも、僕らの言う「良いこと」の取り組みに共感してくれて、「良いこと」の循環につながっている結果だと思っています。僕の講師人生の中で一番誇れるものは教え子たち。開校から6年目を迎え、今春グレイトヴォヤージュの1期生たちが社会人となります。大学に入った後も面白い取り組みをしてきた子たちも多くて、今後の沖縄を背負う人材になる姿を見ると、本当にうれしいですね。

 「良いこと」をして人を集める、「良い」企業体として実践し、社会に「良い」を還元する人材を育てること、それをもっと発信していきたいですね。