【ルイス高江洲佳代子通信員】日系社会主催の「日本祭り」がこのほど、アトランタ市郊外のコンベンション会場(インフィニット・エネジーセンター)で開催された。米国南東の中心都市アトランタ市近郊に住む沖縄の女性たちや家族が、地元や隣の州の「多文化を学ぶ」イベントで沖縄を紹介した。

日本祭りのブースで沖縄をPRする(右から)金城由美子さん、新垣こずえさん、宮城かをりさん、西野ゆかりさん、比嘉静江さん=アトランタ市校外

 沖縄を離れて初めて自分のルーツの偉大さを意識するようになったと言う、仲村渠艶子さんは宮城流能松会アトランタ教室、比嘉静江さんは阿波連本流啓扇和の会アトランタ教室、金城恵子さんは「未来叶い」エイサー・太鼓隊のリーダーで沖縄の伝統芸能を指導している。

 県人会員はそれぞれのグループで稽古を重ね、市、学校、大学、企業などが提供する会場で沖縄紹介をする機会も多い。グループ仲間には沖縄系のほかに沖縄ファンもいて、県人会員の12%が県外(本土、米国、その他)出身者。イベントで三線を演奏するアメリカ人や本土出身者もいる。

 今年の祭りのテーマは「日本再発見」で、日本各地の観光地や祭り、伝統文化、グルメ、伝統工芸などが披露された。29年目の同イベントは過去最大の2万600人が来場した(主催者発表)。

 県人会(金城由美子会長)も二つのブースで、沖縄観光コンベンションビューロー提供の観光誘致資料や県の第6回世界のウチナーンチュ大会のチラシ、沖縄タイムス紙を配布。「久米島の久米仙」の酒だるの展示では泡盛の話題で客との会話も弾んだ。紅型やエイサー、舞踊の衣装のモデルにも注目が集まり、記念撮影の希望者が殺到した。

 ブースでは沖縄の土産品、貝殻細工のバザーも開催。「沖縄の言葉を教えてほしい」と多くの人が寄ってきて、メモなどで対応した。コネティカット州で空手道場を持つマーク・スピアさんは「生徒を連れて毎年沖縄へ修行に行っており、ウチナーンチュ大会にも参加している」とポスターを手にした。

 ステージではエイサーや琉球舞踊、空手の演舞が披露され、教室では、粘土で「シーサー」細工の体験の場も提供した。来年からの沖縄PRの場ではシマクトゥバの資料を印刷して配布する予定だ。

 「未来叶い」リーダーの金城さんは「素晴らしい文化を築いた沖縄の先代に感謝。沖縄の伝統芸能は年齢、人種、国籍に関係なく楽しめる。8月に宜野座村エイサーLuckに指導を受けた『じんじん』は大ヒットした。これからも沖縄のグループと交流の機会を持ちレベルアップにつなげたい」と話した。