9秒でまるわかり!

  • 飲酒運転で県警に逮捕された米軍人・軍属が前年比で約4割も増えた
  • 基地外での飲酒を制限する「リバティー制度」が大幅緩和されたため
  • 若い米兵は各国を巡回しており、教育の効果を疑問視する意見も

 昨年12月に基地外の飲酒などを制限する米軍の勤務外行動指針「リバティー制度」が一部変更され、米軍構成員の基地外飲酒制限が大幅に緩和されて以降、1年間で飲酒運転で逮捕された米軍人・軍属が緩和前の年に比べて約4割、増加していることが13日までに県警への取材で分かった。

 県警交通指導課によると、飲酒制限緩和前の2013年12月9日~14年12月8日の逮捕者は29人。一方、緩和後の14年12月9日~15年12月8日には42人と一気に13人増加した。

 ことし5月には2日間で米兵5人が飲酒運転で逮捕されたほか、沖縄市で飲酒運転の米兵車両が中央分離帯を越えてタクシーと衝突、相手にけがを負わせた。

 飲酒運転のほかにも、那覇市の国際通りで酒に酔った米兵2人組が路上にいた男性の顔をなぐり、現金を奪って逃走するなど強盗致傷事件も起きている。

 リバティー制度は12年12月、同年10月に本島中部で起きた2米兵による暴行事件を受け実施されたが、兵士らの意識が改善されたとして14年12月に大幅に緩和された。

 しかし、飲酒緩和が事件事故の増加につながるとの不安の声もあり、沖縄弁護士会の新垣勉弁護士は「数年のローテーションで各地を回る若い米兵が、数回の教育で意識を変えるとは思えない」と指摘している。