体の中に流れる沖縄の血を信じて踊るだけ-。独自の感性で数々の歌を生み出してきた歌手Coccoが、27日午後6時30分から浦添市てだこ小ホールで開かれる「沖縄のウタ拝(はい)」コンサートに、踊り手として出演する。ピアノや三線の音に合わせ、人の、そして地球の成り立ちを「知りうる限りの生命活動の中で一番好き」な踊りという手段で表現する。(知花徳和)

出演舞台について思いを語るCocco=10日、東京都内の事務所

 高校時代の同級生、ピアニストで作曲家の辺土名直子の強い思いを受けて出演を決意。戦後70年を機に沖縄が通ってきた道のり、沖縄の過去や未来をさまざまな表現方法で映し出すという企画に賛同した。

 事前のリハーサルで、辺土名のイメージは「海」。「Coccoは人魚だから」という辺土名の投げ掛けに「はい」と即答した。

 「(舞台の)最初は海の底にいる微生物。そこからたぶんお魚になり、人魚になり、陸に上がって足が生えるんじゃないの」と演出の構成を語る。「それだけ。でもそれって、人間の進化論だし、人の、地球の成り立ちみたいなことだから」

 混迷する名護市辺野古の新基地建設問題など沖縄の現状を憂いてもいる。「座り込みなどで意思表明をする人もいれば戦後70年への祈りを込めた音楽の催しをやりたいと思う人もいる」と企画の意図をくみ取る。

 自身の舞台にかける思いは「(舞台のことを)『沖縄』という感じでだけで捉えていない。踊るときには、お魚から人間になる感じ。だからもっと原始的かも。国境とか県民とかという感じでもない」と分析する。

 公演は沖縄民謡、ネオクラシックなどさまざまな形態の音楽が入る舞台構成だ。「血は沖縄だから信じて踊るだけ。(沖縄を意識しなくても)世界共通のスパイスとなる踊りを目指す」と意気込んだ。

 入場料は前売り一般3千円、高校生以下1500円。問い合わせは実行委員会、電話080(3372)7498。