コールセンター事業などを手掛けるコーカス(豊見城市、緒方教介代表)が、業務や良い点を社員が互いに褒め合うシステムを社内ウェブに立ち上げ、職場環境改善や業績向上に役立てている。長所ごとに作成した15種類のバッジを成長した人や挑戦した人などに贈る仕組み。ボタン一つで気軽に長所を褒めることができ、社員のやる気につながり、離職率が低下。バッジの贈呈が盛んな月は売り上げが伸びるなど業績にも好影響が出ている。(照屋剛志)

県内で初めてコンタクトセンターアワード2015の審査員特別賞を受賞したコーカスの緒方教介代表(右)と屋宜絵理香氏(中央)=9月、東京

コーカスが開発したCABAS(カバス)の評価バッジ(同社提供の資料から)

県内で初めてコンタクトセンターアワード2015の審査員特別賞を受賞したコーカスの緒方教介代表(右)と屋宜絵理香氏(中央)=9月、東京 コーカスが開発したCABAS(カバス)の評価バッジ(同社提供の資料から)

 システム名は「CABAS(カバス)」。「悩む前に行動する」「情熱を持つ」「失敗をたたえる」などの同社の12ある行動指針を社内に浸透させる目的で開発した。

 行動指針を基に評価する行動を15のバッジで分かりやすく表現。バッジを手作りのカードにして、2012年から始めたが、1カ月間で8千枚のカードが流通し、カードの製作が追い付かなくなったため、14年からウェブでの運用に切り替えた。

 緒方代表は、全社員が褒め合ったり、感謝し合ったりすることで「周囲から認められていると実感でき、やりがいを持てる。相手の長所を自ら探すようになり、社内の一体感も強まった」とする。離職率はカバス導入前に比べ7%改善した。

 新しい業務をやり遂げ、上司から成長バッジをもらったコンタクトセンター部の赤嶺あかねさんは「成長したと認められ、とてもうれしかった。次のステップも頑張ろうと励みになった」と話した。

 従業員数は約70人。14年度は年間7万1808枚のバッジが流通。月間のバッジ取得上位者は社内掲示して、さらにやる気を引き出す。

 どの種類のバッジをどれだけもらったかを表示する個人ページも作成し、他者からの客観的な評価を分析できるようにした。

 ことし9月にはコールセンター事業の業務改善策を発表するコンタクトセンターアワード2015で、県内で初めて審査員特別賞を受賞。県外大手企業からの視察も相次いでいるという。

 緒方代表は「企業が成長していくには、多くの人材が多様性を持って仕事に取り組まなければいけない。カバスは多様性を認め合える仕組みだ」としている。