過去最悪レベルの大気汚染に見舞われている中国の影響を受け、沖縄地方でも16日午前、微小粒子状物質PM2・5の濃度が一時的に上昇する見込みだ。専門家は降雨後に濃度が上がる可能性が高いとし、外出時のマスク着用などの注意を呼びかけている。

PM2・5に備え商品を手に取る女性客=15日午後、那覇市内のドラッグストア

 気象庁などの情報を基にした予測システム「スプリンターズ」によると、16日午前0時~正午までの沖縄地方は、全4段階で最も高濃度を示す注意喚起レベルの「非常に多い」だ。

 一方、15日は県内全域で雨だった。雨で濃度は下がらないのか。スプリンターズを運用する九州大学応用力学研究所の竹村俊彦教授は「降雨後にPM2・5が飛来するパターン」と話す。今回は、PM2・5を含んだ空気が、降雨を伴う寒冷前線の「後ろ側」に当たる北西方向にたまりやすいケース。降雨後こそ注意が必要として「濃度の上がる時間帯は外出時にマスクを着用したり、特に子どもは屋外での激しい運動を控えてほしい」とした。

 PM2・5の環境基準値は1日平均で35マイクログラム/立方メートル。県環境保全課は16日午前5~7時までの平均値が85マイクログラム/立方メートルを越えれば、報道機関や各市町村を通して注意喚起する。教育庁や市町村教委も、管轄する小中高校などにぜんそくを持つ子に注意を促すなどの対策を呼び掛ける。