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  • 伊江島唯一のタクシー会社が日中の営業を休止し生活や観光に支障
  • 乗務員不足でシフトが組めないことや日中の採算性の低さが理由
  • 村は同社と4月再開を目指すが、民間企業への直接支援には慎重姿勢

 沖縄県の伊江島で唯一のタクシー会社「伊江島交通」が、乗務員不足と経営難を理由に今年2月1日から、午前中~夕方の運行を休止していることが8日分かった。車を持たない高齢者の買い物や通院など村民生活や、観光客の移動に支障が出ている。村は同社と協議し、4月1日からの再開を目指すとしているが、民間企業の直接支援に慎重姿勢で、再開方法を模索している。

昼すぎにタクシーで埋まる伊江島交通の車庫=8日正午すぎ、伊江村東江前

 運行時間は従来、午前7時~翌午前2時だったが、2月から午後6時~翌午前2時に変更された。村によると、運転手7人のうち2人が辞めて勤務シフトが組めなくなったことに加え、日中は客が少なく、採算が合わなかったという。

 島内の主要施設や集落を巡る路線バスは1日6本。村商工観光課の担当者は「観光客の『今すぐ行きたい』という希望に柔軟に対応できない。4月には伊江島マラソンもゆり祭りもあるが、交通インフラが足りなくなる」と危ぶむ。

 島袋秀幸村長は「早めの再開は当然やるが、一般企業なので村が支援できる限度はある。経営状況の把握も必要だ」と強調。村は介助が必要な高齢者らを対象に、自宅と医療機関などを送迎する福祉サービスの対象範囲を拡充するような制度の創設も検討している。

 村内で農業を営む男性(65)は「週2~3回、タクシーを利用していた80代の1人暮らしのおばが悲鳴を上げている。バス停も遠い。困っているので早く再開してほしい」と望んだ。