国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として昨年12月までフィリピン・ビクトリアス市に派遣されていた南城市職員の仲里みかるさん(28)が、日本や台湾からのバードウオッチングツアーを誘致するなど、ビクトリアス市の観光客増加に貢献した。ビクトリアス市関係者は、仲里さんの取り組みを高く評価しているという。(南部報道部・知念豊)

ビクトリアス市の観光客増に取り組む仲里みかるさん(前列中央)と同市観光事務所のスタッフら=2017年12月13日、同市内(本人提供)

 仲里さんは2011年に、南城市役所に採用された。地域活性化の企画・運営などこれまでの経験を生かし、16年3月からビクトリアス市役所観光事務所に赴任。地元スタッフと観光客の増加を目指して取り組んだ。

 仲里さんは貴重な野鳥が多く生息していることに着目。観光資源として海外のバードウオッチャーをターゲットにした旅行を企画し、日本や台湾の旅行会社に売り込んで誘致した。

 また、南城市から調理師を招いて、ツアーの昼食に地元農家が有機栽培で育てた鶏肉や卵、パプリカなどの食材を使った「エコ弁当」を開発した。

 他にも南城市の紅型職人や陶芸家らを招待した雑貨市などイベントを開催。国内外の誘客に力を入れた。

 観光事務所では観光客数を15年の8万人から2万人多い10万人超を16年の目標としていたが、11万人に達した。17年も9月までに10万人を超えるなど好調に推移。仲里さんの企画が貢献したと喜ばれた。

 JICA担当の遊佐敢(ゆさ・つよし)主任調査役は「ビクトリアス市も仲里さんの取り組みを高く評価している」と喜ぶ。

日本発ツアー 初開催

 日本からのバードウオッチングツアー第1弾は18日~23日の日程で組まれている。仲里さんが通訳と現地ガイドを務める。現地スタッフには接客などの改善点も伝えたいと意気込みつつ「日本からのツアーがいよいよ始まるので楽しみ。これからも経験を生かして交流を広げたい」と目を輝かせた。