■古写真で与那原の移り変わり懐かしむ

戦前と戦後の写真を見比べて、町の変化を話し合った催し=13日、町立軽便与那原駅舎展示資料館

軽便鉄道の痕跡を紹介する波平エリ子さん=1日、与那原町

戦前と戦後の写真を見比べて、町の変化を話し合った催し=13日、町立軽便与那原駅舎展示資料館 軽便鉄道の痕跡を紹介する波平エリ子さん=1日、与那原町

 【与那原】「写真で振り返る与那原町と軽便駅舎」が13日、与那原町立軽便与那原駅舎展示資料館前の広場で催され、10・10空襲当日の町の空撮や戦後の海水浴の様子を収めた写真などを映写した。多くの町民が訪れ、地域の歴史や変化を映す画面に見入った。駅舎に親しんでもらおうと、町が同所で開催した。

 米軍が撮影し韓国で保管されていた1944年の空襲当日の空撮写真には、首里や南城市大里地区に向かう、現在と変わらない位置にある道路がはっきりと映っていた。

 駅舎近くに戦前あったそば店の印象を語る女性や、みそやしょうゆ製造の「ヤマミヤ商店」の外観が映ると、店の位置を説明する男性もいた。

 森下区の識名盛昇さん(78)は、「写真を見て懐かしかった。地元の歴史を知ってもらうためにも、若い人にも見てほしい」と話した。

■路線跡地 残る痕跡から知る楽しみ講演

 【与那原】旧県営鉄道(軽便鉄道)の那覇-与那原線の開通101年を記念した講演会が1日、与那原町与那原の軽便与那原駅舎展示資料館であり、沖縄大学などで非常勤講師を務め、軽便鉄道の調査を行っている波平エリ子さんが、路線跡をたどりながら、今はなき鉄軌道の歴史を知る楽しみ方を紹介した。

 実際に那覇-与那原間や糸満、嘉手納の各路線を散策した波平さんは「安里駅では多くの女学生が乗車した証言があり、糸満駅付近では当時のくみ取り式トイレが戦後も重宝されていた」と話した。

 那覇駅跡で見つかった転車台や復元された与那原駅舎、当時線路があった直線道路などを例に挙げながら「かつて駅舎があった場所に出向くことで当時の様子を知り、普段と違った風景が目に入ってくることがある」と話し、たとえ建物が現存しなくても、跡地が当時を知る手掛かりになることを強調した。