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  • 那覇市内の家電ごみの山から、絶滅危惧Ⅱ類のヤシガニが見つかる
  • 体長20センチで、ベテラン漁師も「那覇で見るのは初めて」と驚く
  • 識者は「漂着して上陸したか、ペットが捨てられたか」と推理する

 那覇市の泊漁港内で5日、不法投棄された大量の家電ごみなどの中から「ヤシガニ」が見つかった。体長20センチ、重さ700グラム程度。専門家によると推定年齢は雄なら11~13歳、雌なら30歳くらいで、那覇市内で見つかるのは珍しいという。

泊漁港で見つかったヤシガニを持つ那覇地区漁協の山内得信組合長=9日、泊漁港内の倉庫

ヤシガニが見つかった泊漁港内。建物の裏手に産業廃棄物が山積みになっていた=9日、泊漁港

泊漁港で見つかったヤシガニを持つ那覇地区漁協の山内得信組合長=9日、泊漁港内の倉庫 ヤシガニが見つかった泊漁港内。建物の裏手に産業廃棄物が山積みになっていた=9日、泊漁港

 漁業関係者や県の職員が、漁港内の清掃活動中に不法投棄された家電ごみの山の中から発見。那覇地区漁協組合の山内得信組合長は「どこから来たのか不思議だ」と首をかしげる。長年の漁師生活の中でも、那覇でヤシガニを見つけたのは「初めて」という。

 沖縄美ら島財団総合研究センターの岡慎一郎理学博士によると、ヤシガニは沖縄本島が生息のほぼ北限。雑食で寿命は50年を越える。岡さんは「漂着した海岸から陸に上がり生き延びたのか、ペットとして飼育されていたが捨てられたのか。理由は複数考えられるが、こんなところで見つかるのは珍しい」と話した。

 ヤシガニは環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定され、宮古島市などでは保護条例で捕獲が禁止されている地域がある。