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  • 「オール沖縄」勢力は名護に次ぐ連敗。状況打開の見通しも立たず
  • 石垣市長選は自公維の協力で現職が勝ち、県知事選に弾みをつけた
  • 分裂した保守勢力は知事選でまとまるか、しこりが残るとの見方も

 石垣市長選は現職の中山義隆氏が3選を果たしたことで、推薦した自民が11月想定の知事選に向け弾みをつけた。新市長を誕生させた2月の名護市長選と同様に公明、維新との協力で勝利したことも知事選への好材料となる。翁長雄志知事ら「オール沖縄」勢力は宮良操氏を支援したが名護に続く敗北となり、厳しい政治状況を打開する見通しは立たない。

当選確実の速報後、支持者と握手を交わす中山義隆さん=11日午後9時6分、市真栄里の選挙事務所(下地広也撮影)

 自民は推薦する中山氏の対立候補として、自民県連に所属していた前県議の砂川利勝氏が県連を離れてぶつかる保守分裂の選挙戦を強いられた。

 自民内では今回の分裂は市長の座を巡る人間関係や地域事情が背景にあるとして、知事など大型選挙の際には保守層はまとまるとの見方がある。一方で、選挙中の批判の応酬は激しくしこりが残るのは確実で、溝を埋めるのは容易ではないとの意見もある。

 「オール沖縄」勢力は三つどもえの中で、相手勢力の保守が割れるという有利な状況での選挙となり、翁長知事も応援に入ったが支持の広がりは限定的となった。

 勢力が結集する根拠の名護市辺野古の新基地建設問題が石垣の選挙で争点化されなかったことが背景にある。知事選までに控える4月の沖縄市長選や9月の統一地方選なども地域の課題が主要な争点となる見通しで、新基地問題と地域問題のバランスを考慮した選挙戦の展開が迫られる。(政経部・銘苅一哲)