東日本大震災後に沖縄県内に避難した家族でつくる「沖縄じゃんがら会」は11日、糸満市潮平の長谷寺で「第2回福の島まつり」を開いた。家族連れや県内の支援者が訪れ、大道芸のイベントを楽しみ、午後2時46分には全員で黙とうし、犠牲者を悼んだ。

大道芸クラウンチャーリーの炎のジャグリングに見入る来場者=糸満市潮平、長谷寺

 会場では、県内に店舗を構え、再出発した人が酵母パンやコーヒー豆、雑貨などを販売。大道芸のクラウンチャーリーさんは手品と風船ショーを披露し、子どもたちの笑顔と歓声があふれた。

 臨床心理士や社協職員による生活・就職相談コーナー、「子育てゆんたく会」などで当事者同士が情報を交換し合っていた。

 福島県南相馬市から避難した島和子さん(80)は、昨年、50年以上住んだ実家を解体した。「思い出の家の最後にも立ち会えず、心の穴はいつまでも埋まらない」と語りつつ「ここでも友人がいっぱいでき、沖縄には感謝しかない」と笑った。同県いわき市から妻と3人の子と移住し、那覇市に自宅を購入した男性(39)は「息子は反射的に『あがー』と言うほど沖縄になじんだ。見えを張らず、自然体な沖縄の人が好き。一生ここで暮らします」と力を込めていた。