成田発台北行きの全日空823便が操縦室内で「煙」が発生したとして那覇空港に緊急着陸した件で、全日空は19日、原因は操縦席にあるコンピューターを冷却するファンの故障によるもので、「煙」ではなく「もや」だったと発表した。また国土交通省は同日、全日空側に「重大インシデントには該当するまでの事案ではない」と連絡した。

やや疲れた表情でターミナルを出る乗客=19日午前1時ごろ、那覇空港・国際線ターミナル

 全日空によると823便は18日午後7時半に成田を出発。約2時間半後に上空1万メートルで操縦室のコンピューターのファンが損傷。「もや」は替えのファンが作動した際、空気の温度差によって発生した水蒸気もしくはほこりだったのではないかと説明し、発火などの熱によるものではないと話している。

 一方、約1時間機内での待機を余儀なくされた185人の乗客からは「怖かった」「無事でよかった」などの声が上がった。

 機体の前方に座っていたという台湾人女性(52)は「スモークが発生したと聞いて何かが燃えているのではないかと思い、恐怖を感じた。早く台湾に帰りたい」と声を震わせた。

 機体の前方に座っていたという日本人男性(50)は「無事で本当によかった。命があって何よりです」と安堵(あんど)の表情だった。