【那覇】市首里の城西小学校敷地内で発掘調査が進められている「御細工所(ごさいくじょ)跡」の現地説明会が11、12日に、開かれた。12日には市民ら約20人が、調査を担当する市文化財課の玉城安明さんの解説を聞きながら、琉球王朝時代から現代に残る遺構について学んだ。

石積みで造られた排水溝の遺構を前に、調査員から説明を受ける参加者=那覇市首里・城西小学校

 遺構が見つかった場所は王府時代に書かれた「首里古地図」に描かれる「御細工所」に当たる地点。国王御用達の品々を作る作業場だったと考えられている。1984年の校舎建て替え時に発見されたが、当時は簡単な調査だけで埋め戻され、校舎が建てられた。昨年度に同小体育館や幼稚園の建設工事に伴う試掘調査で再び発見され、市がことしの7月から本格的な調査を進めている。

 調査では幅約5メートル、長さ約25メートルの道路状の遺構や石組みの排水溝が検出された。中国産の陶磁器や壺屋焼などの陶器、灰色瓦、夜光貝なども出土している。

 玉城さんは「戦前戦後の歴史的変遷の中で、残っている可能性は少ないと思っていた。王府時代のありさまや、国道(綾門大道)に向かって道がのびるさまも確認できた」と意義を語った。