菓子の製造・販売を手掛けるナンポー通商(那覇市、安里正男社長)は21日、関東を中心に和菓子店を展開する十勝たちばな(埼玉県、福井康夫社長)の沖縄限定ブランド「甘味しゅり春秋」の沖縄県内3店舗を買収した。来年1月から経営する。和菓子の技術を取り入れながら、洋菓子の要素も盛り込み、豊富なバリエーションをアピール。急増する外国人観光客などの和菓子のニーズに応え、新商品開発や販路拡大に乗りだす。

十勝たちばなの沖縄限定ブランド「しゅり春秋」の3店舗を買収し、新商品開発に乗り出すナンポー通商の安里睦子常務(手前)=那覇市、しゅり春秋の沖縄リウボウ店

 ナンポー通商が買収したのは「しゅり春秋」の沖縄リウボウ店(那覇市)、HAPINAHA店(同)、イオン沖縄ライカム店(北中城村)。ナンポーが店舗を構えるのは初めて。

 来春には店舗(ブランド)名を変更。日本らしさ、四季の食材を意味する「朱里旬集(しゅりしゅんじゅう)」にリニューアルする。

 新ブランド「朱里旬集」では団子などの定番商品は残しながら、抹茶やあんこ、ごま、サクラ、県産の旬な果物などを使った新商品を投入する。チョコレートを使った和菓子、「和」のバームクーヘンを提案するなど、洋菓子の発想やノウハウも生かす。

 県外の有名菓子メーカーとの提携も進めており、ブランドの浸透を図る考えだ。

 ナンポー通商の安里睦子常務は「店舗を持つことで、顧客の反応やニーズを把握しやすくなり、新たな商品開発にも生かせる。既成概念にとらわれず、外国人客や県民にも喜ばれる、新感覚の菓子を提案していきたい」と話している。

 十勝たちばなは、2014年に那覇空港新国際線ターミナルビルに「しゅり春秋」の県内1号店をオープンさせ、4店舗を展開してきた。

 福井社長は「沖縄での経営は順調に推移してきたが、経営資源を本体に集中させ、事業基盤を強化する」と説明。空港店の運営は継続する方針で「ナンポー通商とは商品開発や販路で協力していきたい」としている。