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  • 県内の冬物商戦に異変。暖房具7割減の一方、扇風機が売れる
  • 暖冬の影響でアウトドアを楽しむ自転車やアイスの販売が好調
  • 衣料店では「半袖置いて」との要望が相次ぎ夏物売り場を再び設けた

 平年より暖かい日が続く12月、沖縄県内の量販店などでは扇風機や半袖シャツなど季節外れの商品を求める客が増えている。ポカポカ陽気に誘われてアウトドアを楽しむ自転車やアイスクリームの販売も伸びており、各店とも今後の気温の変化にアンテナを張っている。

半袖の夏物衣類を品定めする買い物客=那覇市上間のサンキマルエー

 家電量販店エディオンでは、例年と比べて暖房器具が7割減。一方で扇風機を求める客が増え、店舗では年間使用できるエアコンを提案するなど工夫している。担当者は「今後の冷え込みに備え、暖房器具も最後まで取り組みたい」と気は緩めない。別の店の担当者は「PM2・5の話題もあり、空気清浄機などにも力を入れている」という。

 エディオン那覇メインプレイスを訪れた理容室経営の男性(42)=那覇市=は、「暖房器具を店に置こうかと思ったが、まだいらないかな。寒くなったらまた考えます」と足早に売り場を後にした。

 暖冬の影響は意外なところにも。イオン琉球によると、自転車の売り上げが2割増で特にキッズサイクルは4割増と好調だという。担当者は「気温が高く天候もいいので、自転車で遊ぶ機会が増えているようだ」と背景を語る。

 衣料品を扱う那覇市のサンキマルエーはチラシで「暖冬の為(ため)」とうたい、例年より1カ月早い冬物セールを実施。客から「半袖を置いて」との要望が相次ぎ、11月後半から夏物の売り場も設けた。担当者は「この状況が続けば、冬物衣類の追加はしない方向」と戦略を立てる。

 コンビニでは、中華まんやおでんなど季節商品の売り上げに影響が。沖縄ファミリーマートによると、前年より1割以上減った一方で、アイスクリームの売り上げが1・3倍伸びた。担当者は「気温で売れ筋が変わるのは当然だが、ことしは顕著だ」と傾向を話す。那覇市のコンビニで冷たいお茶を購入した男性(40)は「去年のこの時期は、毎日のように肉まんを買っていたが、そういえばことしはあまり買っていないな」と話していた。