「24時間戦えますか?」。1980年代後半にはやった栄養ドリンクのCMを覚えている人も多いのでは。時は流れ、今年新登場したエナジードリンクのキャッチコピーは「3、4時間戦えますか?」

 ▼販売する大手食品会社は労働時間の短縮や効率化が求められる時代背景を反映させたという。ここ数年、人気を集めているエナジードリンク。おしゃれなパッケージや飲みやすさも相まってついつい手が伸びる

 ▼眠気覚ましをうたったカフェイン入りのエナジードリンクを長期にわたって飲んでいた20代男性がカフェイン中毒で死亡した。大量摂取が原因とされ、国内の報告は初という

 ▼カフェインはコーヒーや紅茶など身近な飲み物にも含まれるが、摂取量までは普段気が回らない。一般的に興奮作用や利尿作用などは知られているが、気づかないうちに多量摂取に陥る可能性もある

 ▼内閣府の食品安全委員会などによると、エナジードリンクはコーヒーなどと同じ清涼飲料水の扱いで、カフェイン含有量の規制はない。一方、米国では過剰摂取が原因の死亡報告が複数あり、諸外国では摂取量の目安を勧告している

 ▼専門家はアルコールとの併用の危険性も指摘しており、国内でのカフェイン中毒の実態把握は急務だろう。食生活に欠かせない存在だけに賢い摂取方法も身につけたい。(赤嶺由紀子)