【南大東】村在所の伊波ヨシ子さんの数え97歳を祝うカジマヤーが19日、島内で催された。青年会のエイサー隊とともに道ジュネー。在所地区の十字路では島民が風車を持って長寿をたたえた。伊波さんは「島で孫やひ孫に囲まれて幸せ。これが元気のもと」と、笑顔を振りまいた。

カジマヤーの道ジュネーで、周囲に笑顔を振りまく伊波ヨシ子さん=19日、南大東村在所(東和明通信員撮影)

 伊波さんは、2歳で名護市から家族と南大東へ移り住んだ。製糖工場で働く清善さんと結婚したが、太平洋戦争の激化もあり、25歳で浦添へ疎開。沖縄戦に巻き込まれ、生まれたばかりの長女を戦禍で亡くした。

 南大東には1946年に戻ったが、戦争で島はめちゃくちゃ。北大東島の製糖工場で働き、5年間を過ごした。南大東島に戻ってからは、夫婦二人でサツマイモとサトウキビを栽培し、生計を立てた。清善さんを81歳で亡くした後は、戦後生まれた子どもたちに支えられ暮らしてきた。

 ヨシ子さんは大病を患ったことがない。食べ物で、好き嫌いがないのが長寿の秘訣(ひけつ)だ。長男清英さん(67)の妻の美恵子さん(66)は「何でも食べてもらいたいので柔らかく煮ている」と話す。ヨシ子さんは「忙しいはずだけど、3度のご飯は全部作ってくれる。感謝してます」と美恵子さんをねぎらった。(東和明通信員)