9秒でまるわかり!

  • 多良間村発注の製糖工場が作業員不足で、完成が3カ月遅れている
  • 人件費や機械リース代の過剰発生で、設備業者は村に3億円追加請求
  • 村は2017年度補正・18年度当初予算案で1億円を計上、残りは協議へ

 沖縄県多良間村発注の多良間製糖工場の新築工事で、施設内に設置する製造設備のメーカーが村に対し、3億円の追加費用を請求していることが13日、分かった。建設作業員の不足で、建屋の建築工事が遅れたために同メーカーの機械設置作業も遅れ、人件費や機械のリース代が過剰に生じているとしている。村は村議会3月定例会に追加費用として500万円を支払う2017年度補正予算案を提出し、村議会は12日、予算案を全会一致で可決した。

建設作業が遅れている多良間製糖工場の新築工事現場=13日、多良間村塩川(長岡秀則通信員撮影)

 業者が求める残り2億9500万円について、村は業者側と協議する。ただ、18年度当初予算案に債務負担行為の名目で9500万円を計上しており、14日の村議会で可決されれば、9500万円の範囲内で業者に追加で支払う方針。業者側に支払う追加費用は全て村が負担する。

 新設する工場は16年12月に着工。当初は17年12月の完成を予定していたが、村は今年3月末の完成に延長した。だが、関係者によると、工期は4月以降にさらにずれ込む見通しという。メーカーはすでに作業員を引き払い、設置工事を中断。協議が難航した場合、完成がさらに遅れる可能性もある。

 工場新設工事の総事業費は約78億円。一括交付金で9割、残り1割は村が負担するが、事後に工場を運営する宮古製糖が設備使用料として同額を村に支払うため実質的な村負担はない。