沖縄地区税関は13日までに、2017年に空港や港湾などで摘発した不正薬物の密輸が41件に上り、過去最多だったと発表した。大麻の摘発が前年と比べて約2・5倍に増え、全体を押し上げた。覚醒剤は件数・押収量ともに減少したが、2年連続でキロ単位の密輸を摘発しており、税関は「依然深刻な状況だ」と警戒感を強めている。

 最も摘発が多かった大麻は前年比12件増の20件。押収量89・88グラムで、約6・2倍に増えた。うち15件は航空旅客などの密輸。国際郵便物の利用も2件増の4件だった。税関は「危険ドラッグの取り締まりが厳しくなり、薬物常習者が大麻に回帰する状況が続いている可能性がある」とみる。

 覚醒剤は2件減の6件で押収量約1・9キロ。昨年12月には、那覇空港行きの航空機に乗り、南アフリカから覚醒剤約1・9キロを密輸しようとしたとして、ドイツ国籍の男が逮捕された。危険ドラッグなど指定薬物は前年と同数の3件だったが、押収量が増加。銃砲類の摘発・押収はなかった。