辺野古新基地建設に反対する「辺野古基金」の中間決算が23日付の紙面にあった。自発的な支援による民間資金とはいえ、透明性の確保は寄付者への礼儀であろう

▼総額5億円を超え、大半が県外からという。「沖縄に行けない分、気持ちだけでも」。送金した人たちから何度も聞いた。お金の形で沖縄に向けられた願いの実現はそう簡単ではないが、丁寧な報告は、遠くにいる寄付者の期待の持続につながる

▼先日、ある集まりで基金の使い道が話題になった。もちろん寄付した人たちで、前向きな提案が次々と出て盛り上がり、役立ちたいとの思いにあふれていた

▼抗議の様子を自発的に撮ってネットで流している方もいるが、基金として映像編集者を雇い、ネットに動画を流せないか。短時間でも毎日、辺野古の今を伝えれば、県外で多くの目に触れやすい。無関心への対策にもなり得る。定年した編集者で意欲ある人は多いとか

▼国内外の研究者や写真家を招き、美しい自然を撮ってもらう。出版し展示会を開けば、収入になるかもしれない。海外で評価の高い雑誌に特集企画を提案する…

▼島、国を超えてどう共感の輪を広げるか。その観点からの提案である。アイデア、ノウハウを持つ人は多い。基金で検討する価値はありそうである。寄付者目線の活動も支持につながろう。(宮城栄作)