【南城】魚の消費拡大を図り「買い物弱者」を支援するため、南城市の知念漁協(内間学組合長、323人)は来年1月5日から、移動販売車を運行する。ミニ・デイサービスの利用者や、商店のない地域のお年寄りなどに新鮮な魚を販売し、漁業者の収入増につなげる。県漁連によると、漁協の移動販売車は県内初という。

知念漁協が1月から運行する鮮魚の移動販売車と、担当の下地隆雄さん=25日、南城市の同漁協

 同事業は、国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金1300万円を活用。専用車1台の購入に約780万円、残額は人件費などに充てる。来年度からは漁協が自前で運営するため、事業を継続できる1日4万円の売り上げが目標だ。

 販売車は高さ2・3メートル、横幅4・3メートル。右側面に鮮魚や牛乳などを入れる冷蔵庫があり、後方の棚にも商品を並べる。

 市内でミニ・デイサービス行う50超の自治会を巡回訪問。魚は当日の水揚げによるが、漁協が直接販売することで手ごろな値段にし、魚離れも食い止めたい考え。

 また、売店のない集落も回り、小麦粉や洗剤といった食品や生活雑貨も販売する。運行は平日午後で、土日、祝日は除く。

 出発式が25日、知念漁協で開かれ、漁協の大城盛邦筆頭理事は「車の導入で魚価の安定、お年寄りの支援につなげたい」と抱負。販売担当の下地隆雄さん(47)は「商品を手にして選ぶ楽しさを思い出してもらえたら」と話した。問い合わせは同漁協、電話098(947)6616。