那覇市出身の屋冨祖和弥さん(28)が代表を務めるRambleOn(ランブルオン、東京)が開発した人工知能(AI)を使ったスキンケアアプリが人気を集めている。利用者の顔写真で肌の状態を診断し、最適なスキンケアをアドバイス。細やかな診断などが受け、昨年10月の発表から1万人がダウンロードした。同社は4月にも本社を県内に移す予定で、屋富祖代表は「AIの技術で、沖縄からアジアを目指す」と意気込む。(政経部・照屋剛志)

ランブルオンが開発したスキンケアアプリ「ベフィ」

スキンケアアプリを開発した屋冨祖代表=沖縄タイムス社

ランブルオンが開発したスキンケアアプリ「ベフィ」 スキンケアアプリを開発した屋冨祖代表=沖縄タイムス社

 屋冨祖代表は一橋大学を卒業後、米国のカーネギーメロン大学で情報工学を学び、2016年に同社を設立。AIを使ったアプリ開発に取り組んでいる。

 化粧品やスキンケアの業界では販売員による接客が中心で、情報技術があまり取り入れられていないことに着目。プログラマーや美容の専門家らと共同で、スキンケアアプリ「Befy(ベフィ)」を開発した。

 ベフィは、スマートフォンで素顔を写真撮影し、46項目の質問に答えると、乾燥やべたつき、毛穴汚れなどの肌の状態を診断。利用者の肌の状態に合わせ、メーク落としや洗顔の方法、化粧水や乳液のつけ方などを動画で紹介する。

 化粧品を売り込むのではなく、使い方に特化していることなどが評価され、半年間で1万人がダウンロード(無料)した。AIはデータを蓄積し、機械学習していくため、利用者が増えるほど、肌の診断が充実していくという。

 同社はスキンケアアプリ開発で培った技術を生かし、化粧品メーカー向けにもアプリを開発したい考え。

 さらに教育や卸小売り、製造などのさまざまな分野でAIを活用したサービスを開発していく方針で、県内企業との連携を模索している。

 屋冨祖代表は「離島県の沖縄は、経済データが独立しており、AIを生かしやすい。新たなサービスを作り、アジアに打って出たい」と話した。