沖縄県と全日本空輸(ANA、東京都・平子裕志社長)は15日、県庁で記者会見し、ドイツから沖縄に観光客を呼び込むために協力すると発表した。2018年度は、ドイツから東京・関西・名古屋経由で沖縄に誘客する。ANAは、ドイツ向けに沖縄をPRする動画の配信を1月に始め、今月にはドイツ-県外-沖縄の旅を特別料金で販売した。今後も県と具体的な取り組みを続け、20年度にはドイツ-沖縄の直行便運航を目指す。欧州からの誘客に向けて県が航空会社と組むのは初めて。

県とANAが目指す2018年度の誘客ルート

欧州から沖縄への誘客に向けて記者会見する(左から)ANAの平川博紀氏、今西一之上席執行役員、県の富川盛武副知事、嘉手苅孝夫文化観光スポーツ部長=15日、沖縄県庁

県とANAが目指す2018年度の誘客ルート 欧州から沖縄への誘客に向けて記者会見する(左から)ANAの平川博紀氏、今西一之上席執行役員、県の富川盛武副知事、嘉手苅孝夫文化観光スポーツ部長=15日、沖縄県庁

 沖縄を訪れる外国人観光客は、台湾、中国、韓国、香港などの東アジアが約8割を占める。滞在日数が短く、消費額が少ないことが課題となっているため、欧州から誘客することで県全体の観光収入を伸ばす狙いがある。今回は、日本との間にANAの路線があり、日本旅行熱が高いドイツに注目した。

 ANAは、フランクフルト-羽田、ミュンヘン-羽田、デュッセルドルフ-成田を1日計4往復運航している。さらに、ANAと提携しているルフトハンザ航空(ドイツ)はフランクフルト-羽田・名古屋・関西、ミュンヘン-羽田を1日計5便程度運航している。18年度は2社の路線でドイツから日本へ呼び込み、沖縄行きへ乗り換えてもらう。

 19年度はドイツから東アジア経由で沖縄へ誘客する。20年度にはドイツから沖縄へ直行便を運航し、日本国内や東アジアを回って帰国してもらうビジネスモデルを目指す。

 ANAは外国人観光客を対象に、日本国内路線をどの区間でも一律1万800円で提供している。日本各地が試合会場となる19年のラグビーワールドカップや20年の東京五輪を見据えて沖縄観光を盛り上げることで、同サービスの利用も広げたい考え。

 ANA上席執行役員の今西一之氏は「那覇を発着するANAの路線は22ある。ネットワークを生かして沖縄に誘客したい」と話した。