かりゆし58の全国ツアー「ハイサイロード2017-18~変わり良し、代わりなし~」ファイナルとなる沖縄公演が10、11日に那覇市の桜坂セントラルであった。聴き手に自己肯定感を抱かせるような優しい詞を芯の通ったバンドサウンドに乗せ、熱気の中に温かみを感じさせるライブとなった。10日のライブを見た。(学芸部・松田興平)

全国ツアーファイナル公演を沖縄で飾った、かりゆし58の(右から)新屋行裕、前川真悟、宮平直樹=那覇市・桜坂セントラル

 昨年10月に発売した3年ぶりのアルバム「変わり良し、代わりなし」のリリースツアーで全国33公演を実施した。

 この日は「流星タイムマシン」でスタート。10代の感性を感じさせる詞とメロディーの爽やかな空気感で会場を包む。続く「夏草恋歌」「少年は旅の最中」では、観客と共に刻むリズムが徐々に力強くなり、高揚していく会場の熱気を受け止める足場を固めていった。

 ボーカル・ベースの前川真悟の「きょうは自由に遊んでいってください」というMCに続き、「オリオンビーチ」や「変貌願望」とコミカルなリズムが会場を一体にした。

 中盤では「銀幕の星」「さらば太陽」を語り掛けるように連ねる。「恋人よ」で前川がアコースティックギターに持ち替え、ギターの宮平直樹がベースにチェンジ。臆病さをうかがわせる恋心を真っすぐに歌い上げ、同バンドの持ち味を濃厚に届けた。

 「ウエルカム・トゥ・サマー」では新屋行裕のギターがうねるようにとどろき、「マンゴーウーマン ゴー!ゴー!ゴー!」、「アガリミナギル効果」と、音が疾走するような展開。

 終盤にさしかかると前川が「里帰りライブ」の前、家族と食卓を囲んだことなどを感慨深げに語り、ヒット曲「アンマー」を披露。ファンたちは体を揺らしながら歌詞の意味をかみしめながら、歌を口ずさんだ。

 「ユクイウタ」を歌い終え、舞台袖に引き上げるとすかさずアンコール。再び登場して拍手喝采の中「電照菊」「南に舵を取れ」で会場を再び熱気で包む、ラストは「オワリはじまり」の合唱を観客に求め、締めくくった。

 客層は20代から中高年まで幅広く、両日とも前売り完売となった沖縄公演。過去のヒット曲と新譜収録曲をほぼ半々でライブを構成した。けがで離脱しているドラムの中村洋貴の代わりは柳原和也が務めた。