【中城】集落の花壇や空地、路地などの雑草刈りのボランティア活動を26年間黙々と続けるのは、中城村久場区の新垣盛喜さん(89)。地域の人々から「労苦をいとわない活動は、言葉ではいい尽くせない」と称賛の声が上がっている。

26年間花の手入れのボランティア活動をする中城村久場区の新垣盛喜さん=中城村・久場区第1公園

 新垣さんは1927年ブラジル生まれ。9歳のとき、「日本の教育を受けさせたい」との両親の希望で祖父母が住む久場に渡った。幼いころからきれい好きだったが、戦後、土地区画整理事業が終わった89年ごろから家が建ち始めると、「地域をきれいにしたいと血が騒いだ」と活動をスタートさせた。

 「自家用車」と呼ぶ手押しの4輪車にカッパやカマ、竹ホウキを積んで、草の生えているところに向かい午前中に作業を済ませるのが日課だ。「朝早いので、ドロボウと間違われ、隠れながら草取りしたこともあったよ」

 区の公園や路地、個人墓の雑草刈りだけでなく、遠くは集落西側の種取庭(タントゥイモー)や拝所まで出かけ周囲の雑草を払う。以前「たたりがあるぞ」と言われたこともあるが「きれいにすることで神のたたりがあるはずがない」と一笑に付したという。

 新垣さんの影響で、区の美化活動に区の老人クラブ百歳会だけでなく多くの区民が積極的に参加するようになった。区から感謝状、昨年村功労賞を受け、ことしは県緑化功労表彰も受賞した。

 同会の新垣博会長は「未だ(なーだん)に聞ちぇだんうっさ奉仕活動(はまたる)人(ちゅ)や御万人(うまんちゅ)の為に幼少(くーさいに)ころから」(人のため世のためこれほど尽くした人。子どものころから身につけたものだ)と盛喜さんを琉歌でたたえた。(翁長良勝通信員)