【今帰仁】今帰仁村崎山区(仲村文治区長)にある村指定有形民俗文化財の神ハサギのかやぶき修復作業がこのほど、国頭村奥間の小川幸基さん(90)と大田孝全さん(86)の指導の下、同区民が参加して行われた。大田さんは12年前にも同区神ハサギの修復作業に参加した。当時は琉球石灰岩の柱を残して小屋組みの木を全部替えたが、今回は木はそのままにかやぶきの屋根だけを修復した。

かやぶきの修復作業に取り組む参加者=今帰仁村崎山区

 カヤは村内では少なく、国頭村から取り寄せた山竹を使用。参加者は足場の上に立ち、お互いの呼吸を合わせながら時計回りに束ねられたカヤを置いていった。

 小川さんと大田さんは1日がかりの作業にも疲れたそぶりを見せず、最後の仕上げではてっぺんに上り、作業に没頭した。小川さんが「孝全、孝全」と呼ぶと、大田さんは「はい、はい」と、息はぴったり。初めて参加した上間洋平さん(28)は「小さいころよく遊んでいた神ハサギを、こんなふうに修復するとは知らなかった。先輩方と一緒に作業ができてよかった」と笑顔で話した。(赤嶺幸代通信員)