年の暮れになって、ようやく布団のぬくもりが心地よいぐらいに寒くなったと思ったら、一時的なものらしい

 ▼昨日、沖縄気象台が11月から続く「高温に関する異常天候早期警戒情報」を更新した。正月早々の2日から1週間にわたって、平年より2・4度以上高くなる可能性があるという。昨年夏に発生したエルニーニョ現象は衰え知らずというわけだ

 ▼与那国で最大瞬間風速81・1メートルを記録した9月のスーパー台風におののき、11月中旬に県内で真夏日を観測したときには仰天したが、ことしは世界の平均気温が過去最高を更新。「史上最も暖かい冬」になると聞けば納得する

 ▼「夏は暑く、冬は寒く」が基本の商売は上がったりだ。夏の間不足した野菜をたらふく味わえる鍋に食指は動かないし、秋に値の張ったサンマは胃袋に収まらなかった。コンビニでは中華まんやおでんなどの売り上げが伸び悩む

 ▼ただ「季節もの」であるはずのおでんはことし晩夏から置いてあった。冷房が効きすぎたオフィスにいる女性たちが買うと聞いた。長引く気候の異変は、生活に直結するどころか変化球をもたらしている

 ▼どこまで暑くなるのだろう。エルニーニョは来年夏までには収束する見立てだが、春の訪れも早い見通しだ。寒い冬を失うのは空恐ろしい。春夏秋冬あっての沖縄の夏である。(与那嶺一枝)