沖縄県動物愛護管理センターで保護された犬を訓練して新しい家庭に送り出す「成犬譲渡促進事業」の修了式が16日、県内の児童養護施設であった。事業は訓練を通じて施設で過ごす児童の情操教育も兼ねており、児童6人が半年間かけて保護犬2匹を訓練、修了証を受け取った。児童らは愛情を持って育てた「愛犬」の引き取り手が見つかることを願っている。

児童らが半年間、愛情を注いでトレーニングした美星(左)と美月。引き取り手見つかるのを待っている=16日、県内

 養護施設の児童が保護犬を引き取って訓練し、一般家庭に譲渡するのは全国初の取り組み。

 県公衆衛生協会が同センターで殺処分予定だった「美星(みほし)」「美月(みつき)」の2匹を引き取り、児童養護施設に託した。昨年9月から養護施設の小学4~6年生の6人が「伏せ」や「待て」など一般家庭で必要な基本動作を教え、今年2月末までに準備を整えた。

 犬好きという児童(6年生)は「最近捨て犬が増えていると聞いて、助けてあげたいと思った。一度捨てられたので、二度とそういう思いをしてほしくない」と話した。

 施設の職員は「子どもたちは新しい家庭に送り出すための準備を頑張った」と、引き取り手が現れることを期待している。

 問い合わせは同衛生協会、電話098(945)2686。