今年も残り2日。暖冬の影響もあり、なかなか年末らしさを実感できずにいたが、1年を振り返るニュースや回顧記事が多くなると押し迫る年の瀬を感じる

 ▼いい機会だと、自身の1年に思いを巡らせてみたが、曖昧な記憶ばかり…。すぐに頭を抱えてしまった。いい方法はないか

 ▼本屋で興味深い本を手に取った。『ゼロ秒思考』(赤羽雄二著、ダイヤモンド社)が勧める「メモ書き」。A4用紙に横書きで、一つのテーマに1ページ、約4~6行を箇条書きで1分以内に書くというシンプルな作業だ

 ▼経営コンサルティングなどを手掛ける著者はその効果を「もやもやした思い、懸案事項、考えも整理できる」とする。言葉に書き出すことで課題などが可視化され、解決策や自信につながると説く

 ▼職業柄、メモの重要さは分かっているつもりだった。いざ「メモ書き」を試すと、1分で思考を巡らせ、言葉にする難しさが分かる。同時に、達成できたことや反省点、自身の状況などが明確になる。何よりも頭がすっきりするから気持ちがいい

 ▼見えづらいストレスを多く抱える時代だからこそ、自己の内面や思考の可視化に意味があるのだろう。仕事で嫌なことや腹が立ったときもメモではき出せば、少し客観的になれるという。手軽な年末行事として、頭の体操に挑戦してみては。(赤嶺由紀子)