9秒でまるわかり!

  • 北朝鮮が核実験をした日、米軍嘉手納基地では偵察機が離陸
  • 翁長知事は北朝鮮に対し「国の安全に重大な脅威。強く抗議」
  • 県幹部は核実験と辺野古新基地建設が関連づけられることに危機感

 【嘉手納】北朝鮮が水爆実験をしたと発表した6日、米軍嘉手納基地では午前10時20分ごろに、米軍の電子偵察機RC135V(リベットジョイント)が空中給油機を伴って離陸した。同機は午後4時半ごろ、同基地に戻った。飛行の目的は不明だが、北朝鮮が2013年に核実験に踏み切った際も同基地を事前に離陸しており、北朝鮮方面で状況確認をした可能性がある。

情報収集活動を終え、帰還した米軍の電子偵察機RC135V=6日午後4時26分、米軍嘉手納基地

 過去の北朝鮮の核実験の際に同基地へ飛来した、大気中の放射性物質を採取、分析する機能を持つWC135気象観測機は、午後7時までに飛来しなかった。 同基地に隣接する同町東区の島袋敏雄自治会長(70)は「北朝鮮は水爆実験まで強行し、何を考えているか分からない。米軍基地があると攻撃されることも考えられ、不安と危機感でいっぱいだ」と話した。

■「平和の願い踏みにじる」翁長知事が抗議表明

 北朝鮮の「水爆実験」を受け、沖縄県の翁長雄志知事は6日、「世界の人々の核兵器廃絶と世界平和の願いを踏みにじるものであり、また国際平和ならびにわが国の安全と平和の重大な脅威であり、断じて容認しがたく、強く抗議する」とコメントを発表した。

 北朝鮮に対し、すべての核兵器と核兵器開発計画を即刻放棄するよう求めた。

 県平和援護・男女参画課によると、1995年6月23日に非核・平和沖縄宣言を出して以降、核実験のたびに抗議文を出している。

 今回で47回目。中国、フランス、米国などには各大使館に郵送してきた。北朝鮮とは国交がないため、マスコミを通じて、コメントを発表している。

■沖縄への影響懸念

 北朝鮮の水爆実験を受け、沖縄県関係者らは6日、北朝鮮と国際社会との緊張が高まることで、米軍や自衛隊の基地が集中する沖縄にも影響が出るのではないか、と懸念を示した。

 基地問題を担当する県幹部は、北朝鮮でのミサイル実験で自衛隊の部隊が宮古や八重山地域に配備されたことや核実験時に米空軍核偵察機が嘉手納基地へ飛来したことなどを振り返り、「今後の動きを注視する必要がある」と語った。別の幹部は日本政府が潜在敵国として北朝鮮を想定していることから、今回の実験と、名護市辺野古の新基地建設の必要性が関連付けられることに危機感を示した。

 県は在沖海兵隊の抑止力や地理的優位性に具体的な根拠はないという立場だ。そのため「空軍や海軍と違い、海兵隊の任務や役割を考えれば、北朝鮮の対応に海兵隊が必ずしも沖縄に駐留しなければならないというわけではない。新基地建設も必要ということにはならない。混在しないよう訴え続けたい」と述べた。