【久高泰子通信員】「世界のウチナーンチュの日」の海外プロモーションで、沖縄県交流推進課の桃原勇人さんと玉代勢興順さんがこのほどパリを訪問し、県人と意見交換した。パリ側は県人会の新崎康郎会長と上地流空手道協会範士9段の島袋幸信さん、自治体国際化協会パリ事務所の山城拓也所長補佐らが参加した。

沖縄県側とフランス在住の県人で、「世界のウチナーンチュの日」周知について意見交換した=パリ市内

 県側は、2016年10月に制定された「世界のウチナーンチュの日」の意義や県と市町村、海外県人会、県関係団体などの取り組みを紹介。これまでに築かれてきたウチナーンチュネットワークが十分に継承できておらず、県の歴史・文化についての海外への発信不足、若い世代の県人会活動の低迷、ウチナーンチュ意識の希薄化、県人会同士の交流不足などの課題解決を目的に、各地での周知イベントを図ると説明した。

 しかし、パリ側からは「これらはこれまでのウチナーンチュネットワーク構築の継続であり、この日の特別制定の意義がみえない」「結局は世界中の県系人が各種イベントを通じて結束するのが目的で外国現地人との交流がなく、ウチナーンチュだけで閉塞(へいそく)する社会構築になる」との懸念も出た。

 桃原さんらは「ウチナーンチュの日」設定の歴史が浅く、沖縄県人にさえ周知されていない点を挙げ「海外県人の意見を参考に改善していきたい」と語った。県はネットワークをつなぐウェブサイトを構築し、情報提供や意見投稿を充実させる予定。桃原さんらは英国でも、同様に県人と意見交換した。