昨年11月に那覇市内で酒気を帯びて米軍の2トントラックを運転し、死亡事故を起こしたとして、自動車運転処罰法違反(過失運転致死)と道交法違反(酒気帯び運転)の両罪に問われた米海兵隊牧港補給地区所属の上等兵の被告(22)の初公判が19日、那覇地裁(柴田寿宏裁判長)であり、同被告は起訴内容を認めた。検察側は「極めて危険な運転で過失は重大」として懲役6年を求刑し即日結審。判決は4月11日。

事故で前部分が損傷した米軍トラック=2017年11月

 同被告は被告人質問で、衝突して死亡させた軽トラックの男性=当時61=の遺族に謝罪した。検察側が上司に無断で公用車を運転した理由を問うと「正直分からない」と答えた。弁護側は「被告人は深く反省している」として情状酌量を求めた。

 検察側の冒頭陳述などによると、同補給地区でビル管理関係の仕事をしていた被告人は、同年11月18日の夕ごろから自宅の兵舎で飲酒。友人の海兵隊員と北谷町内の飲食店に行き、同19日午前0時すぎまで飲酒を続けたとされる。

 その後、同地区に戻り、門限規則違反で憲兵隊の事情聴取を受け、帰宅したものの勤務先に止めてあった公用トラックを無断で運転。那覇市の国道58号で、赤信号を見過ごして泊交差点に時速約88キロで進入し、事故を起こしたとされる。

 公判で弁護側は「被害者遺族が日米地位協定に基づいて沖縄防衛局に慰謝料の支払いを求めているものの、現時点で公務外か公務中かを巡って結論が出ていない」と明らかにした。