HYの結成15周年記念ライブツアーのファイナルが12月23日、宜野湾市の沖縄コンベンション劇場であった。生まれ育った沖縄やファンへの感謝の気持ちを何度も伝える姿が印象的で、15年たっても変わらず彼らと彼らの音楽が愛され続けるのがわかるライブだった。

HYのエネルギッシュな演奏で会場は熱気に包まれた=24日、宜野湾市・沖縄コンベンションセンター

 浜比嘉島の海をイメージしたというステージは、海の映像をバッグに白いパラソルが並ぶ。12月とは思えない外の暑さに負けじと、序盤から「HY♡SUMMER」など会場の熱を一気に上げる曲で盛り上がる。

 キーボードの仲宗根泉が、友人を亡くした経験からつくったという「愛しあって許しあって」は、詩の朗読からはじまり、涙ながらに切々と歌い上げる姿は深く心に残った。ライブ後半の「my friend」では会場中が大合唱に。そこにいるすべての人を一人として置いてけぼりにしない、みんな一緒に-というHYの温かさと、それに応えるように客席からHYへ向ける温かさがとても心地よく、やさしい空間をつくっていた。

 ボーカルの新里英之は「高校を卒業して、できるところまでやってみようと続けてきた。信じることを忘れずに1歩ずつ前へと進んでいる。沖縄の皆さんに誇れるように、20年に向けて頑張る」と約束。最後のアンコール「旅立ち」で、「深く輝く月の下、今日もほんとにいい日でした」という歌詞を真っすぐに歌い切り、全国41本目のライブでツアーを締めくくった。(フリーライター・たまきまさみ)