沖縄県内の書店員が「今、一番読んでほしい本」を選ぶ「第4回沖縄書店大賞」(主催・同実行委員会)が20日発表され、郷土書部門で朝日新聞社編「沖縄1935」(朝日新聞出版)、小説部門で知念実希人さん著「崩れる脳を抱きしめて」(実業之日本社)、絵本部門でB・J・ノヴァクさん著「えがないえほん」(早川書房)がそれぞれ大賞に選ばれた。

沖縄書店大賞に輝いた(左から)小説部門の知念実希人さん、郷土書部門の朝日新聞西部報道センターの伊東聖次長と沖縄タイムスの与儀武秀記者=20日、那覇市牧志・JR九州ホテルブラッサム那覇

 2017年に刊行された本を対象に、14書店80人の書店員が投票。1次投票の上位作品を各部門のノミネート作品に選定し、2次投票で得票数が多かった作品を大賞に決めた。

 「沖縄1935」は、朝日新聞大阪本社で見つかった1935年の沖縄の写真をまとめた写真集。沖縄タイムスが取材したエピソードなどを盛り込み、当時の様子を伝えている。

 朝日新聞西部報道センターの伊東聖次長は「紙面の反響も大きく、出版できてよかった。本好きの一人として受賞はうれしい」とあいさつ。取材班で本紙学芸部の与儀武秀記者は「沖縄戦によって消えた風景を見て、平和の尊さを実感してほしい」と話した。

 知念さんは「故郷の書店員に支持してもらい感激。いつか沖縄が舞台の作品も書きたい」と喜んだ。