北那覇法人会、北那覇青色申告会の創立35周年記念講演会が20日、那覇市内のホテルで開かれた。ジャーナリストの池上彰さんが「世界のこれからと沖縄のあり方」と題し、国際観光地としての沖縄の自立を提言した。

混沌とする世界情勢の中で、沖縄の可能性を語る池上彰さん=那覇市西、ロワジールホテル那覇

 池上さんは米国や中東の取材経験から、トランプ米政権や宗教対立の根本を解説。トランプ大統領については「自国有利だけを考える経済政策は過去に大戦を引き起こした。世界のリスク要因だ」と指摘した。

 中東を聖地とするキリスト教、イスラム教、ユダヤ教を分かりやすく説明し、飲食の戒律や国民性を分析した上で「その人に合ったおもてなしをできる観光地を目指す。『沖縄は基地で食べている』と主張する人にも強さを見せつけられる」と提言した。

 会場から基地問題の認識を問われた池上さんは「トランプは外交を知らない。日本から安全保障の提案があれば乗る可能性があるが、安倍政権は沖縄に冷たい。互いに有益となる別案を沖縄から米国世論に訴えるのも重要だ」と促した。