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第70回沖展開幕 多彩なジャンル、常に目新しく刺激的

2018年3月22日 06:54

 春を告げる美術の総合祭典「第70回沖展」が21日、浦添市民体育館で開幕し、70周年の節目を迎えた。1949年夏、壮絶な沖縄戦で家族も家も故郷も失った住民に、生きる活力を与えたいと始まった沖展。年配の会員は「僕と同い年」「感慨深い」と口にし、若い参観者は「毎回新しい表現に出合えて感動する」と目を輝かせて会場を回っていた。

細部まで目をこらして作品を鑑賞する来場者=21日、浦添市民体育館(金城健太撮影)

展示された絵画に見入る来場者=21日、浦添市民体育館(金城健太撮影)

細部まで目をこらして作品を鑑賞する来場者=21日、浦添市民体育館(金城健太撮影) 展示された絵画に見入る来場者=21日、浦添市民体育館(金城健太撮影)

 漆芸部門で沖展会員の後間義雄さん(70)は「沖展は僕と同じ年齢。70歳はうれしいね」と笑う。初出品は24歳。55歳で会員になった。「沖縄を代表する技法の堆錦(ついきん)を残していきたい。腕の良い跡継ぎ職人を育てたい」と決意を新たにした。

 19歳で初めて出品し、会員として40年間沖展を運営してきたのは書芸部門会員の豊平峰雲さん(76)。70回の記念展に「感慨深いよ」とうなった。57年間、毎年欠かさず出品してきただけでなく写真部門にも出し、4回入選したことも。「沖展は、沖縄の文化の各分野の集大成をぶつける舞台で沖縄の宝だ。80回、90回と充実していける」と力強く語った。

 記念展は初日から家族連れや芸術、工芸愛好家らでにぎわった。写真に見入っていた照屋有史さん(34)=那覇市=は「今の時代は芸術作品もインターネットで検索したら見られるが、当然自分が知っているものに限られてしまう」と説明。「多彩なジャンルがある沖展では毎回目新しい表現に出合え、すごく刺激的だ」と話し、食い入るように鑑賞を続けた。

 母と訪れた平良晴香さん(19)=那覇市=は「小学生の頃から、自由に感想を言いながら回れる雰囲気の沖展が好き。高校時代の書道部の先生も出展していて、さらに楽しみが増えた」とほほえんだ。

 体育館ロビーでは全琉図画・作文・書道コンクールの浦添秀作展も同時開催している。4月8日まで。

沖展開催70周年を記念して、ウェブサイトを公開。これまでに開催された展覧会の図録を閲覧いただけるよう、デジタルアーカイブとして公開します。 >>「沖展オフィシャルサイト」

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