読谷村沖の定置網で沖縄県内随一の漁獲量を誇る青魚・ミジュン(イワシ)をだしに使った沖縄そばが誕生した。定番のかつおぶしや豚骨と比べ、あっさりとした魚介風味が特徴。販路拡大を目指す村漁業協同組合の相談を受け、村内で居酒屋を経営する管田勝之さん(45)が2年余を掛けて完成させた。海人の期待を乗せ、管田さんの「沖縄そば専門店まるは」が22日、村喜名にオープンする。

ミジュンだしの沖縄そばを考案した管田勝之さん(右)と読谷村漁業協同組合の金城肇組合長(左端)、定置網漁師の儀間樹さん=20日、読谷村喜名・沖縄そば専門店まるは

5日間天日干ししたミジュンの煮干し

ミジュンだしの沖縄そばを考案した管田勝之さん(右)と読谷村漁業協同組合の金城肇組合長(左端)、定置網漁師の儀間樹さん=20日、読谷村喜名・沖縄そば専門店まるは 5日間天日干ししたミジュンの煮干し

 ベースとなるのは、5日間天日で干したミジュンの煮干しを使った濃縮ダレ。ここに足すスープはミジュンだし、豚骨だし、両方をブレンドした「W」の3種類。ミジュンだしは、より魚汁に近い風味が味わえる。

 村漁協の漁獲高は年間100トンを超え、そのうちミジュンは最多の2~3割を占める。漁協直売店で刺し身で販売されているほか、かまぼこやレトルトのマース煮商品もあるが、半分以上はマグロ漁の餌となる。ミジュンを使ったメニューの開発は、消費拡大や漁業者の所得向上につながる。

 定置網漁師の儀間樹さん(22)は20日に試食し、「魚の風味がよくてあっさりしておいしい」と太鼓判を押した。

 管田さんは、村内で経営する居酒屋の料理にミジュン濃縮ダレなどを使ってきたが、今回、沖縄そば専門店で本格的な消費・販路拡大に乗り出す。「ミジュンといえば読谷の魚といってもいい。ウチナーンチュになじみ深い沖縄そばで勝負したい」と意気込む。濃縮ダレを商品として販売することも計画している。

 「まるは」は村喜名の国道58号沿い。午前10時~午後8時、電話098(987)8031。