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小学校の卒業式なのに…沖縄市で米軍機騒音、市役所に苦情続々 市長の自粛要請も届かず

2018年3月23日 05:45

 沖縄市に寄せられた米軍機騒音の苦情が22日だけで31件に上り、市基地政策課に記録が残る2007年度以降最多となった。同日は県内各地で小学校の卒業式があり、県教育庁が米軍に訓練自粛を要請していたが、沖縄市ではFA18戦闘機などによる激しい騒音で、式を中断した小学校もあった。19日以降、市民からの苦情が急増。桑江朝千夫市長は22日午前、米軍嘉手納基地に飛行自粛を求めたばかりだが、無視された格好だ。市民の我慢は限界に達し、騒音の常態化に懸念が広がっている。

(資料写真)嘉手納基地

 22日は午前8時ごろから戦闘機の飛行が確認された。同課によると、苦情は市内の小学校で卒業式が行われた午前9~11時で20件と集中。室川小学校では卒業式で2回、騒音が発生した。式辞などをいったん止め、米軍機が過ぎ去るのを待って式を再開したという。学校側は「子どもたちの門出だ。飛行を遠慮してほしかった」と声を落とした。

 その他にも「赤ちゃんが跳び起きるくらいうるさい」「建物のドアが揺れている」など生活への影響を訴える苦情が相次いだ。同課は「美里や美原など、これまで苦情が少なかった市中部地区から集中している」と説明。FA18やF35Aなど外来機を含めた飛行回数の増加や、基地周辺の場周経路を外れた住宅密集地上空での旋回が要因と指摘し「住民の我慢が限界にきている」と話した。

 桑江朝千夫沖縄市長は22日午前、嘉手納基地を訪れ抗議。対応した在沖米空軍第18航空団のポール・オルダム大佐は卒業式などを念頭に「地域の大切な日」を挙げ「そのような時間帯には飛行しない」などと答えたという。桑江市長も「今日は小学校の卒業式だ」とくぎを刺した。

 オルダム大佐の発言と矛盾する状況に対し、桑江市長は「話が違う。明日、オルダム大佐に直接電話して実態を訴えたい」とあきれた表情を浮かべた。

 一方、北谷町にも苦情が7件と相次いだ。北谷小の卒業式に出席した住民からは「子どもたちが将来の夢を発表している時に戦闘機の爆音がうるさかった」と、悪影響を訴える声が寄せられた。

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