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国際自然保護連合、きょう大浦湾視察へ 翁長知事は貴重さ訴え

2018年3月23日 08:13

 沖縄県の翁長雄志知事は22日、国際自然保護連合(IUCN)で海洋保護を担当するフランソワ・シマール氏と県庁で会談し、政府が新基地建設を進めている名護市辺野古の沿岸や大浦湾の自然環境の貴重さを訴え、保護の必要性を強調した。シマール氏は「開発しながらどう海を守るのかが大事な課題だ」と述べ、自然環境保護の重要性に言及した。

IUCNのシマール氏(左)へ大浦湾の自然環境保護の重要性を訴える翁長雄志知事=22日、県庁

 シマール氏は24日に県が開く辺野古や大浦湾の豊かな生物多様性を世界に発信するためのシンポジウムに参加するため来県した。シンポを前に23日、大浦湾を視察する予定。

 知事は、約260種に上る絶滅危惧種が生息する大浦湾の貴重な自然環境に触れ「この、かけがえのない自然を(次代へ)引き継いでいきたい」と訴えた。

 その上で、「きれいな海を守らないといけないと思っている人は圧倒的に多い。どのくらいの価値があるのか説明していただきたい」と述べ、専門家の視点での生物多様性の情報発信に期待を寄せた。

 また今後北部地域は観光産業で大きく発展するとも説明。「環境を守りながら経済発展できるような動きがあればいい」と述べ、観光振興面からも自然環境を保護する重要性を指摘した。

 シンポは24日午後1時から、浦添市の国立劇場おきなわで開催する。シマール氏のほか、筑波大学大学院の吉田正人教授が海の生物多様性の重要性などをテーマに講演する。ジュゴン調査に取り組むジュゴンネットワーク沖縄の細川太郎事務局次長、県立芸術大学の藤田喜久准教授らがパネリストで参加する。

「開発しながら生態系をどう守るか」

◆一問一答 

 フランソワ・シマール氏と記者団の一問一答は次の通り。

 -県民に伝えたいこと。

 「新空港の建設候補地となった石垣島白保の保全の関係で、30年前に沖縄を訪れた。当時から、将来にわたって沖縄の自然環境を守りたいという思いで来ている。シンポジウムでは開発しながら生態系の機能をどう守るかを話したい」

 -名護市辺野古の新基地建設問題があるが。

 「辺野古に行ったことがなく何も言えないが、辺野古でも、那覇でも、開発しながらどう自然環境を守るかということだ」

 -23日に大浦湾を視察する。どこに注目するのか。

 「1~2時間しかないので、環境影響評価(アセスメント)はできない。印象的な話しかできないだろう。24日にシンポで登壇する前に現場を見なければいけないと思った」

 -政治的なことは切り離して話すのか。

 「私は生物学者で、政治家ではない。生態系をどう守ればいいかという話をする」

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