24日に投開票される宜野湾市長選。沖縄タイムスは9日、立候補を予定している現職の佐喜真淳氏(51)=自民、公明推薦=と、新人で元沖縄県幹部職員の志村恵一郎氏(63)を招いた座談会を開いた。内容全文を3回に分けて掲載する。(下)は沖縄タイムスが各候補者に個別の質問をした内容。

―佐喜真さんは政府与党から支援を受けていますが、ご自身が当選されれば普天間問題は政府与党の方針に信任をされたとの考えなのか。

 佐喜真氏:まあいきなりこういう質問をされては。私自身あれですよ。ただし、先ほど申し上げたように、返還されないことには日米両政府やあるいは県もそうですけれども、私どもとしては評価をしないんですね。20年待っている。この宜野湾市民が今いったような話ではなくて、しっかりと返還してもらいたいと。1日も早く返還する。固定化を絶対避けるということが私は今回の選挙で訴えていることでございますから、よろしくお願いします。

 ―志村さんは辺野古新基地に対する除去を第一の争点に掲げてらっしゃる。宜野湾市の市長選挙に辺野古の問題を持ち出すのはいかがなものかとの声もあるが、どう考えているのか。

 志村氏:普天間の危険性の除去、固定化はあってはならいというのが宜野湾市民の一番の願いですね。そしてその代わりに新基地を辺野古に造って、それから返すというのが政府の今のやり方。そうなると建設までに10年とか、15年、20年掛かる。その間、こっちは固定化されるんですよね。そしてその固定化を許さないという願いにもこれは沿っていないというふうに思っています。ですから5年以内の運用停止というのが一番早いということを私は申し上げています。そしてわずか、40キロ弱しか離れていない辺野古に基地を移したって危険性の除去という観点にはならない。

 そのことから、県内移設によらない返還を求めていく。そして今ある現在もなおも74%が県内に基地が集中している実態もあります。それをずっとまた新たな基地を造って、しかもこれは200年も対応する強固な基地で負の遺産を我々の子や孫たちにまで引き継いでいくのかということからしても宜野湾市だけの問題ではない。沖縄県全体で考えるべき問題であるし、宜野湾市民も新しい基地を造らせないという。これも多いんです。先日のアンケートでも7割がやはり反対だと新基地反対だという答えもありますので、ぜひ声をくみ取って宜野湾市長選挙の中でも新基地建設反対だということをね、訴えて闘っていくことが必要だと思っております。

 ―具体的に行財政改革や企業立地でどの程度の財源が確保できると考えているのか。

 志村氏:企業をどれだけ誘致するかという話ですから、これは今すぐどれだけ確保するというのは難しいです。まずは行財政改革なんかで無駄を無くすということが大事ですから、その中でやっていくと。そして学校給食も1億4千万円ですから、今現在ね。あと1億4千万円だせば2億8千万円で実現可能なんですよ。医療費についても、1億あればできる。中学まで無料ですね。ですから企業誘致、雇用も増やしていく、税収をあげていく。こういう中でやっぱり財源をだしていく。

 それから、今は一括交付金なんかもありますけど、ほとんどが土地の買収に使われている実態がありますから、そこからすると一括交付金も使うところにキチンと使って一般財源を確保するという、財源の全体の中で考えていけば捻出可能だと私は思っております。

―給食費無料化の財源は防衛関係の交付金という話。具体的に、いつ実現されるつもりか。また、防衛の交付金は年度ごとに決まる不安定な財源だが、こういう制度に充てるのは適当なのか。

 佐喜真氏:まず、先ほど志村さんが言っていた財源確保については、行財政改革と市税を上げたからと言って給食費ができるという話ではないんですね。ここは行政を経験している人だと大体わかるはずです。扶助費が、前回言ったように13億円以上増えてきた。財源ベース、歳出ベースからすると、40%以上がそういうふうになってくると、どういうふうに捻出するかということよりもしっかりと財源確保するためにはさまざまな財源を確保しなければいけないということの中で、9条交付金の話をさせていただきました。

 本来であれば700万円ベースの配分額ですけれども、これはしっかりと求めていってさらに拡充するということが私のテーマでございます。その拡充をしながら、近いうちに給食費の無料化を実現していきたいということが今回の公約でございます。ですからそれはしっかりと財源を確保して目指していきますし、それはある意味志村さんにも言われると思いますけど、1億4千万円と言いましたけど、このベースの7千万円というのは1億4千万どころか3億6千万、だから6億9千万は全部自分でつくらなくてはいけないけど、自分でつくるというシュミレーションがなされてないというから「財源はどうするんですか」と確認しているんですけど、やればできるという精神論だけでは厳しいですよ。

 ―佐喜真さんの話でコリドーの中でディズニーリゾートという話があった。具体的にどのように民間企業の誘致を実現されていくつもりなのか。先般は政府にも支援を求められていたが、実際どうやって進めていくのか、経緯も含めて伺いたい。

 佐喜真氏:経緯もずっと私申し上げていますけれども、東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドさんの会長、社長を含め役員の方々に要請をし、前向きな回答をいただいたと。その中でやっぱりUSJと同じように政府の後押しがあれば、さらにプラスになっていくだろうということで政府にも要請をさせて頂きました。

 今回の出し方としてはやはり、ディズニーが来たらいいんじゃないですかということを市民、有権者の方々に訴えていく。だから固有名詞も上げて、ディズニーが宜野湾市に来るんだということを選挙の中でも訴えていく。これは確実に前に進みます。

 だから私は公約の中でも入れてますから、そういう視点からすると、ディズニーリゾートホテル、あるいはエンターテインメントというものがあの地区に来ることが可能であればそれは求めていって当然だと思いますし、その当然であるんであれば市民の方々、有権者の方々に賛否を問うというのもこれは1つの選挙としてのアイデアというか、争点になるだろうし。私でしかできないものを私がしっかりとディズニーリゾートというものを打ち上げただけです。

 ―具体的にどうやって進めていくのか。

 佐喜真氏:これからです。当然、選挙で公約に上げてますからしっかりと、ディズニーに選挙当選した後に、ディズニーに赴いてオリエンタルさんに行ってこれからしっかりと調整をして、例えば規制緩和とか、あるいは政府のサポートが必要なものについてはまた政府に対して要請をしていきたいなと思います。

 志村氏:ディズニーは、オリエンタルランドは現時点で対応方針なんて決定している事実は一切ないという文書で通知出ているんですよね。今後、慎重に検討を行っていく。宜野湾市に関する要請が報道でなされているんですが、本件は候補地として今後、慎重に検討を行っていく。現時点で対応方針など決定している事実は一切ありませんと。さももうできるような言い方で市民を惑わすようなことは止めていただけませんかね。

 佐喜真氏:志村さんが捉える考え方であって、そういう意識であればそれでいいじゃないですか。

 志村氏:ミッキーマウスがかわいそうだよ。

―コリドーの跡地利用について、志村さんの展望や方向性は。

志村氏)これはまだもう少し先の話なんですよ。このインダストリアル等が返還されるというのは、しかもいろいろな移設の条件が付いているんですよね。返還条件が付いてて。笑っちゃいけませんよ。この条件を知っていないんだよ。まずは例えば、陸軍総合トリイ通信施設だとか、スクールサービス関連施設の嘉手納弾薬庫の知花地区への移設とか、いろんな様々な移設条件が付いているんです。

 私が言っているのはこういった条件を付けなくて返還をさせてくれというのが市民の願い。70年間も土地を奪われた市民の願いなんですよ。それを合意形成を取り付けた。返還をするためにですね、した後の土地利用のお話でしょうけど、それは今すぐ絵を描き、打ち上げるというよりも北谷町、それから隣接している町村とも協議をしてもっと具体的に詰めて構想を発表するべきであって、ディズニーリゾートとか、そういったもので今、発表するべきものではないと私は考えております。

 もう少し、慎重を有して住民の、地権者の合意も得ながらやっていくべきものだと思っています。地権者は知らないんです。ディズニーのことなんか、まったく聞かされていない。いきなり出てきて、議会でも、県議会でも取り上げられましたけれども、怒りを買っている地権者の代表の議員がおります。そういったことを踏まえて地権者の合意に基づいて行っていく、これからの計画ですからそこら辺をきちんと整理をして計画的にやっていくべきだと私は考えております。