「スポ根」とは、ひと味違う。高校生たちが打ち込む競技かるたは、熱気と甘酸っぱさが、みやびやかな空気をまとって描かれて新鮮だ。

ちはやふる―結び―

 原作は同名の大ヒット漫画で、実写化シリーズ完結編となる。かるたでつながり続ける幼なじみの千早、太一、新。1度は全員ばらばらになるが、千早と太一は高校でかるた部を創設。触発された新も遠く離れた地で部員を募る。成長につれ恋心が芽生え、関係性が揺れ始める中、腕を磨いてきた3人。全国大会が再会の場となるはずだった。

 多彩な登場人物が絡み合う長編漫画をスクリーンの中に凝縮。展開が足早な感はありつつも、競技に重要な「音」の機微を醸し出しているのは実写ならでは。

 どんなジャンルでも作品化し、ブームを巻き起こす漫画界の底力も感じ取れる1本。(学芸部・松田興平)

 ◇シネマQとライカムで上映中。