システム開発のOCC(浦添市、天久進社長)は、日本語の音声をミャンマー語に自動翻訳するシステムを開発している。ミャンマー出身で、琉球大在学中にミャンマー語の音声を人工作成する音声合成技術の論文を世界で初めて発表したチョジン・ウィン氏を中心に昨年6月から開発に着手。経済開放が進むミャンマーへの進出も視野に2020年までの完成を目指している。(政経部・照屋剛志)

自動音声翻訳システムの流れ

ミャンマー語の自動音声翻訳システムを開発している(右から)宮里課長、ウィン氏、IT開発本部の屋比久友秀本部長=8日、浦添市・OCC

自動音声翻訳システムの流れ ミャンマー語の自動音声翻訳システムを開発している(右から)宮里課長、ウィン氏、IT開発本部の屋比久友秀本部長=8日、浦添市・OCC

 自動音声翻訳システムは日本語の音声を文字に変換し、データベースに登録されている単語や文章を基に外国語に翻訳。さらに音声に変換して、機器を通して音声が流れる。

 実現すれば、携帯端末などを挟んで言葉の通じない外国人との会話が可能になる。OCCによると、自動音声翻訳システムの開発は県内企業で初めて。

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が、東京五輪の開催で外国人観光客の増加が見込まれる20年までの完成を目指し、複数の言語のシステム開発に乗り出している。OCCはミャンマー語を受注した。NICTは英語や中国語などの29カ国・地域の自動音声翻訳システムを完成させている。

 ミャンマー語は通訳が少なく、合成音声の研究も進んでいないため、自動翻訳システムの開発が難しいという。

 OCCは、11年に琉大大学院の博士課程を修了したウィン氏を14年12月に採用。ミャンマー語の発音や単語の研究・調査を踏まえ、昨年6月から開発を始めた。

 現在は、数字や記号をミャンマー語読みに変換するプログラムを作成している。ウィン氏は「文脈によって読み方が変わるため、さまざまなパターンを登録している。解読率9割以上を目指したい」と話した。

 新技術支援グループの宮里忍課長は「精度の高い自動音声翻訳システムを完成させ、将来的にはミャンマーとのつながりを生かし、アジア展開も目指したい」と意気込んだ。