【宮古島・石垣】先島地方で昨年12月上旬から長雨が続き、シーズン真っ盛りのサトウキビの収穫や製糖作業に影響が出ている。「雨に弱い」とされる収穫機ハーベスターの稼働が低下したため収穫が滞り、工場への搬入が遅れている。宮古島、石垣の地方気象台の観測によると、降水量はどちらも例年の2倍以上。むこう1カ月はぐずついた天候が続く見込みで、農家からは「昨年の台風に続き、お手上げ状態」と悲鳴が上がっている。

雨が降る中、サトウキビの収穫を急ぐ農家=13日午後、宮古島市城辺

 両地方気象台によると、12月上旬ごろから気圧の谷や湿った空気の影響で、曇りや雨の日が多い。12月1日から今月6日までの観測では、宮古島が333ミリ(平年値162・3ミリ)、石垣島は415・5ミリ(同163・7ミリ)で、降水量は平年比の2~2・5倍。石垣島では日照不足も懸念されている。

 長雨の影響で、宮古島市や石垣市の製糖工場は数日間の操業停止に追い込まれた。沖縄製糖宮古工場の担当者は「農家の高齢化や担い手不足で機械化が進み『手刈り』が減っている」と話す。雨が続くと、糖度が下がるなど品質低下を招く懸念もあるという。

 JAおきなわ八重山地区営農振興センターの担当者は「糖度が下がれば手取りも減り、農家の生活を直撃する」と不安視した。