福島県南会津町を拠点に現代版組踊に取り組む「チーム息吹」の沖縄公演「息吹~南山義民喜四郎伝」が24日、嘉手納町のかでな文化センターで上演される。メンバーは23日、特別出演する県内や鹿児島などの若者も加え、最終リハーサルに取り組んだ。

本番に向け、最終リハーサルに取り組む齋藤あみさん(中央)ら出演者=23日、嘉手納町・かでな文化センター

 上演するのは298年前に南会津で実際に起こった農民一揆「御蔵入騒動」を基にした舞台。厳しい年貢に苦しむ農民が立ち上がり、幕府と闘う物語だ。

 出演者で天女役の齋藤あみさん(18)=南会津町=は、農民のリーダーだった実在の人物「兵左衛門」の子孫。「力の強い相手に対して声を上げるのは難しい。勇気を出したご先祖様たちのことをたくさんの人に知ってほしい」と話す。

 東日本大震災後の2012年、鑑賞した息吹の公演に感動し加入。当時の福島は風評被害で訪れる人が激減し、「放射線を浴びているから福島の人に近づきたくないとか、嫌な言葉がたくさん耳に入ってきた」と振り返る。

 「舞台を見れば、福島の若者がどれだけ元気で強いか分かってもらえると思う。沖縄の人たちに福島を好きになってもらいたい」と来場を呼び掛けた。

 公演は午後1時と同6時からの2回。入場料は大人3500円、高校生以下2500円。