【浦添】プロ野球の成績に応じてサンゴの苗を寄付する-。サンゴ礁の再生を目指す浦添市牧港の沖電開発と昨年3月にそんな“契約”を結んだ東浜巨投手(25)と嶺井博希捕手(24)が9日、宜野湾沖のリーフ内で植え付けを体験した。

サンゴの苗の植え付け体験をした(左から)嶺井博希捕手、東浜巨投手、宮城浩夢さん、沖電開発の知念克明社長=9日、宜野湾トロピカルビーチ

 両選手は、沖尚高時代の2008年センバツで全国制覇した時のバッテリー。うるま市出身の東浜投手は海中道路付近、南城市出身の嶺井捕手は奥武島で遊んで育ったといい、2人とも初めて宜野湾トロピカルビーチを訪れた。「内地にいたらこんな時期に海に入れない」と声を弾ませながらウエットスーツに身を包み、干潮に合わせてリーフ内へ。タマンやシャコ貝を眺めたり、捨てられた釣り具を拾ったりしながら、水中接着剤で岩場に苗を固定した。

 今回の契約の仕掛け人は、亜細亜大学野球部で2選手と寝食を共にした沖電開発社員の宮城浩夢さん(25)。選手が帰省すると自主トレを手伝う仲だ。

 サンゴ礁をつくってみないかと誘ったところ、東浜投手が公式戦1勝につきサンゴ苗10株、嶺井捕手がホームラン1本につき10株を寄付することが決まった。昨シーズンの成績では2人合わせて60株。宮城さんが「サンゴと一緒に2人も成長してくれるように」と願いを込めて昨年中に植え付けた。

 植え付け時のフォームが美しいと褒められた東浜投手は「浩夢がいなかったらサンゴを養殖していることも分からなかったよ」と照れ笑い。「来シーズンの目標はホームラン30本で苗300株」とリクエストされた嶺井捕手は「そ、それは大変…」と焦り、沖電開発の知念克明社長(58)は「その時は浩夢の年俸(年収)を3倍にしよう!」と盛り上がっていた。

 沖電開発は2009年からサンゴの苗の植え付け事業を続けており、これまでに宜野湾沖を含め県内に約9270株を植え付けている。