名護市立東江小学校で19日、校長の堀越泉さん(60)の退職と還暦を祝うセレモニーがあった。児童と教諭、保護者が準備し、3学期の修了式の後にサプライズで行われた。事前に知らされていなかった堀越さんは驚き、「言葉がありません。ありがたい」と感極まった。保護者がプレゼントした赤いちゃんちゃんこに袖を通し、児童478人に送られながら、第二の人生をスタートさせた。

児童とハイタッチしながら花道を進む堀越泉校長(左)=名護市・東江小学校

 堀越さんは教諭として37年間、主に市内で勤務した。東江小には2015年4月に校長として赴任。17年の創立135周年に向け、校舎の建て替えや記念式典開催に携わった。

 セレモニーを発案した同校PTAの山村裕子会長は「大変な時期に校長を務めてもらった。東江小で退職すると知った時、児童の前でちゃんちゃんこを着せて送り出したいと思った」。教職員の思いも一致し、サプライズ開催が決まった。

 児童会が進行役となったセレモニーでは、児童全員が堀越さんに「ありがとうございました」と感謝し、寄せ書きなどの記念品を贈呈した。児童会メンバーの東凛乃介君(5年)は「すてきな校長先生で幸せでした」と感謝状を手渡した。

 堀越さんは「児童には自分の思いを伝えることの大事さを教えてきたが、最後に予想もしなかった大きな思いを伝えてもらった。幸せです」と笑顔で話した。