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沖展に30年連続入選・入賞 草創期の熱気体感、93歳与儀政子さん

2018年3月24日 19:39

 開催中の第70回沖展の書芸部門に入選した那覇市の与儀政子さんは満93歳だ。かつて沖展で見た書芸作品にひかれ、友人の誘いで書芸教室へ通い始めたのが60代のころ。1989年から毎年沖展に入選し、2度入賞した。気負わない性格でここ数年は「もう今年で最後」が口癖だが、師事する豊平峰雲さんの作品に創作意欲をかき立てられ、今回も出展している。

過去に沖展に出展した作品を披露する与儀政子さん=23日、那覇市前島の自宅

 初期の沖展は、那覇市の壺屋小学校で開かれた時代もあった。当時の与儀さんは生活に必死だったが、「仕事で壺屋小を通り掛かったら、美術展をやっていて珍しく思ったのを覚えている」と興奮気味に話す。文字が芸術になる書芸を知り、60代で豊平さんに習い始めた。

 月2回ある豊平さんの教室では、生徒の個性に合わせた字の手本にやる気をもらっている。夫の介護で忙しかった時も、沖展の時期になるとベッドの側で筆を滑らせた。床にひざまずくのが難しくなってからはテーブルの上で書芸をたしなむ。県内外の公募展で成績を残してきたが、毎年出展するのは沖展だけだ。

 今回の入選作品は漢詩の「友に贈る 外二首」。豊平さんは「筆の流れがさらさらとして自然で、線の面白さがある。筆をまるで自分の指のように使う人。いつまでも楽しんで書く姿勢は皆の手本」とたたえる。

 与儀さんは30年連続入選・入賞したが「趣味でやっているだけ」と謙遜する。来年は「気が向いたら出す。楽しく書かないとかっこいい字にならないからね」と笑った。

 与儀さんの作品は30日まで展示されている。(社会部・宮里美紀)

沖展開催70周年を記念して、ウェブサイトを公開。これまでに開催された展覧会の図録を閲覧いただけるよう、デジタルアーカイブとして公開します。 >>「沖展オフィシャルサイト」

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