沖縄県久米島町兼城のパーラー「YUNAMI FACTORY」の摺木陽介さん(32)は5月から、島で生産量が伸びている紅イモを使ったクッキーを売り出す。人工甘味料や着色料は使わず、ほっくりした素材そのものの甘みを生かして勝負する。その味と思いに、無添加商品のプロデュースや販売などをする東京の会社「INNER HOSPITALITY」の代表、井上嘉文さん(31)が共鳴。手助けを約束した。

紅芋を使い、5月から販売予定の無添加クッキーを手にする摺木陽介さん(左)と井上嘉文さん=4日、久米島町兼城

新商品の「ベニイモクッキー」

紅芋を使い、5月から販売予定の無添加クッキーを手にする摺木陽介さん(左)と井上嘉文さん=4日、久米島町兼城 新商品の「ベニイモクッキー」

 摺木さんの手掛ける紅芋商品は、クッキーが二つ目になる。一つ目のシュークリームは昨年8月、日本トランスオーシャン航空(JTA)の機内誌でも紹介された。井上さんは無添加で地産地消の商品作りに興味を持ち、会員制交流サイト(SNS)を通じて連絡を取り合うようになった。

 昨年11月に那覇市で開かれた「離島フェア2017」に続き、今月4日には久米島を初めて訪れた井上さん。白糖入りの添加物にアレルギーがあるといい、無添加の紅イモクッキーを食べて「素材の味が生きていて体に優しい。コンセプトがしっかりしている」と評価した。

 井上さんは新たな島の名産品として売り出すための課題を「どう久米島ブランドとして売り出すか」とした。必要に応じて、PRや販路開拓に使える補助金など公的支援を紹介するなど手助けする考えだ。

 摺木さんは、パーラーでは日本一の生産量を誇る車エビ料理などを提供中。「久米島にたくさんある食材を久米島ブランド化して、井上さんの力を借りながら首都圏にも売り出したい」と意気込んでいた。(比嘉正明通信員)