【南風原】アイヌ伝統工芸作品展が15日、南風原文化センターで始まった。黒や濃紺の生地に曲線や直線で独特の模様を描いた羽織やワンピース状の服、ゴザ、袋など約150点が展示され、多くの人が楽しんでいる。17日まで(午後5時終了。最終日は午後3時)。入場無料。

アイヌ伝統工芸作品展が始まり、多くの人が黒や濃紺の生地に曲線の描かれた衣服などを観賞している=15日、南風原文化センター

 北海道在住の押野千恵子さん(64)、野村友賀さん(42)親子と、竹内あけみさん(57)が手掛けた「伝統工芸に近い創作」を展示。アイヌモシリ(アイヌの大地)で育まれた美と文化を、沖縄の人に知ってもらおうと開催した。

 伝統的な衣服はシャケやクマの皮、樹皮などが材料。展示作は、明治時代前後から和人(日本人)との交流で扱われた木綿などで制作した。柄の先にはキラウと呼ばれる角があり、魔よけの願いが込められ、同じアイヌ民族でも地域で柄が異なるという。

 町津嘉山の新垣みゆきさん(60)は「メロンのような網目模様が面白い」、読谷村から訪れた古川順子さん(46)は「一針一針に、家族の安全を願って織り上げた魅力を感じる」と作品を熱心に見ていた。